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kith and kin ~古い辞書にもご利益がある [単語・表現]

前回 kin について書いた流れで、kith and kin を取り上げたい。辞書に「古い表現」とあるくらいなので現代の英語では出番が少ないようで、私もその昔使っていた「岩波英和辞典」でたまたま見て知ったものだ。

すでに絶版となっている「岩波英和」は、以前書いたように私には思い出深い辞書だが、kin の項に

- kith and kin (→kith)

として、また kith の項には、

- (原義 know) = kin (次の形でのみ) ~ and kin 知己親戚、親類縁者

と、2つの見出し語の両方にこの表現を載せている。

一方、私の使っている電子辞書の英和辞典を見ると、誰もが一度は辞書で引く単語である(と私が思う) kin の項にこの表現を載せているものはない。その用例や成句を見ても記載はない。どの辞書も(「岩波英和」が編まれた当時すでに「次の形でのみ」と書かれていた) kith だけに載っている。

ということは、私のように辞書で kin を引いたついでに「へえ、こんな表現があるんだ」と見つけるという体験をするのは期待できそうにない。

イディオム集などに載っていたので覚えたというケースを除けば、kith and kin を知る機会は、極端なことを言えば何かで実際に見聞きして kith を辞書で引くか、たまたま辞書を眺めていて kith を読んだ場合くらいに限られるのではないだろうか。

ある熟語成句を関係する単語の両方に記載するのは、スペースの節約を迫られる辞書の性質上好まれないだろう。そして今回のような A and B という並列の形をした表現は、使用頻度にかかわらず最初の単語の方にぶら下げるのが通例なのかもしれない。

しかし「岩波英和」のように、もう一方を参照せよという形でいいから両方でわかるようにしてあると学習者にはありがたい。重要な表現についてはそうしている辞書がありそうだと思うが、逆に今回のような古い表現は割を食うのではないかと想像する。

この表現が kith にしか載っていないのは、私がひいきにしている「アンカーコズミカ英和辞典」も同様だったが、その記述は短いものの親切だったので引用しておきたい。

- U(単複両扱い)(古風)親類知己、親類縁者たち(1人にも用いる)

ただ、どの英和辞典の訳語も、どこまでの範囲の人に使えるのか今ひとつはっきりしない。そこで英語圏の辞書を見ると、「知己」を含めても含めなくても使えるらしいことがわかる。

- plural noun mainly old use
people you are connected with, especially by family relationships
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary & Thesaurus)

- 1. One's acquaintances and relatives. 2. One's relatives.
(American Heritage Dictionary)

- friends and relatives; people known to someone. I was delighted to find all my kith and kin waiting for me at the airport to welcome me home. I sent cards to my kith and kin, telling them of my arrival.
(McGraw-Hill Dictionary of American Idioms and Phrasal Verbs)

- Friends and family, as in Everyone was invited, kith and kin as well as distant acquaintances.
This expression dates from the 1300s and originally meant "country-men" ( kith meant "one's native land") and "family members." It gradually took on the present looser sense.
(American Heritage Dictionary of Idioms)

なお kin については、of kin (to) 「(~と)親戚で、縁のある、同類で」、near of kin 「近親で」、next of kin 「最近親者(で)」「相続人」も知っておくとよさそうな表現だ。

関連記事:
「岩波英和辞典」の思い出
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2007-05-11

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