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冷たくても「湯気」というのか [日本語]

勤め先にあったある新聞の社会面に、幻想的な写真が載っていた。見ると朝の霞ケ浦を撮影したもので、放射冷却のため北関東がこの冬一番の冷え込みになったと報じるものだった。説明には「厳しい冷え込みで霞ケ浦の湖面から立ちのぼる湯気」とある。

これを読んで、はて、こういうときにも「湯気」というのだろうか、と思った。冷え込みの話だけに、かえって対比されて気になったのかもしれない。

記事の本文には、

茨城県かすみがうら市の霞ケ浦では平年より2.4度低い氷点下1.5度を記録。朝日に照らされた湖面からは水蒸気が立ち上って霧となり、辺り一面を包み込んだ。

とある。新聞は字数の制約が厳しいと聞いているが、写真の説明部分はスペースに余裕があり、「水蒸気」だとひっかかるので一字少ない「湯気」を使ったわけでもなさそうだ。英語では同じ単語の繰り返しを嫌う傾向にあるが、これを書いた人やチェックした人が同じような考えで意図的に表現を変えたのだろうか。

いずれにせよ、「湯気」が気になったので、電子辞書を取り出して調べてみた。

- 温かいものから立ち上る水蒸気が空気中で冷えて白く見えるもの。
- 湯などから立ちのぼる水蒸気が冷えて、白い煙のように見えるもの。

とある。片方は「温かいもの」としているが、もう一方は「湯など」としているので、今回の写真についていた説明が不適切と言い切れるのかよくわからない。「温かい」「冷たい」は、比較の問題か、絶対的なものかで意味あいが違ってくるだろう。「湯気」はどれくらい温度が低い場合まで使うものなのか、詳しい方がいらしたら教えていただければ幸いである。

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コメント 5

たんご屋

水蒸気というのは大気中にある気体の1つで、湯気とは違いますよね。だから、あのけむりのようなものを一言で表現するには「湯気」というよりないような気がします。湯けむりじゃあなおさら変ですし。しいていえば霞霧とか霞ですかねえ。
なお、広辞苑第四版では「湯・水・氷などの表面から立ちのぼる水蒸気が小さな水滴となり、白く煙のように見えるもの」となっていました。
by たんご屋 (2007-12-18 10:02) 

子守男

たんご屋 さん、コメントありがとうございました。私はやはり「水蒸気」の方が抵抗がありません。厳密には「湯気」とは違うのかもしれませんが、明鏡国語辞典には「一般に、水蒸気が空気中で凝結して細かい水滴になったものもいう。→湯気」とあります。
いずれにせよ、私が違和感を持つのは、ひとえにこれが朝の冷え込みを報じたものであるという、写真以外の情報を知っているからで、あの写真は「露天風呂だ」と最初にいわれれば、ためらわずに「湯気」と呼ぶでしょう。面白いものです。
by 子守男 (2007-12-19 00:38) 

たんご屋

霞ケ浦の湯気も温泉の湯気も水と外気の温度差でできるのでしょうから物理的には同じ現象でしょうね。それが奇妙に感じられるとしたら「湯」という字が使われているからなのでしょう。湯というのも何度以上が湯と決まっているわけではなくて相対的に人間中心に定義するしかありませんけれど…。そういえば英語には「湯」にあたる語がありませんね。
by たんご屋 (2007-12-19 15:22) 

子守男

たんご屋 さん、コメントありがとうございます。そう、まさに「湯」という字のためです。「湯気」であっても、朝の氷点下の冷え込みに、「湯」という字を使う気には私はなれない、というわけですが、個人的、感覚的なもので、正しいかどうかという問題ではないのでしょうね。
by 子守男 (2007-12-20 01:40) 

FH

はじめまして。古いエントリーへのコメントで恐縮ですが。
朝、外気が急激に冷えて水蒸気が凝結したものは、朝霧(morning mist)というのが適当ではないでしょうか。
by FH (2009-06-25 04:32) 

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