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cruise の由来 [英語のトリビア]

先日書いたように starboard posh の由来を調べたらちょっと面白かったので、航海にちなむ他の単語を辞書で引いてみた。この中から、cruise について書いてみたい。

この単語、オランダ語の kruisen (to cross) に由来し、大もとはラテン語の crux だという。最初は「ふーん、そうなのか」程度にしか思わなかったが、crux に字面にひっかかった。crucifixion, crucify を連想したからだ。

先日 double-cross という単語を取り上げた時も書いたが、cross は「横断」のほかに、「十字架」「十字形」のことでもある。さらに他のネット辞書で cruise を見ると、こんな説明を見つけた。

- D. kruisen to move crosswise or in a zigzag

つまり縦横に、あるいはジグザグにコースを取って進むことで、ある目的地へ向け一直線に向かうのではない、といった意味合いを示すようだ。

これを念頭に、あらためて動詞 cruise の定義をいくつか読むと、

- to move slowly around without a precise destination, especially for pleasure
- to sail back and forth on the ocean; to sail, as for the protection of commerce, in search of an enemy, for plunder, or for pleasure

とある。日程や目的地は二の次、あるいは軍事上、さらには掠奪などの目的で、融通無碍に航海するということのようだ。これが元の kruisen の意味に沿ったものではないだろうか。

cruise にはもちろん、

- to sail or travel about for pleasure, relaxation, or sightseeing

という定義もあって、「地中海クルーズ」のような、あちこちに移動する観光クルーズのイメージにあてはまるが、こちらはあとになって派生して出来た意味ではないかと思う。

ここまで調べて、あっなるほど、と思ったのは、巡航ミサイル cruise missile である。私は、最初に噴射したあと放物線を描いて飛んでいくロケット型の弾道ミサイルとの対比で、飛行機のように持続的にエンジンを噴射しながら飛んでいくミサイルのことだ、というイメージを抱いていた。

cruise には確かに

- to travel at a fixed, efficient, and moderate speed for a sustained period, as do ships and airplanes

という意味があり、「巡航速度」 cruising speed というと、燃料を最も効率的に使うことができる速度のことだと思う。

しかし考えてみると、巡航ミサイルは、地表の情報に基づいて自力でコースを変え、いってみればジグザグに飛行して目標をめざして飛んでいくわけで、cruise は、こちらの意味でつけられているのではないだろうか。文字通り「巡」航であるわけだ。

最後に、辞書に cruising for a bruising という、面白い響きの表現が載っていた。「馬鹿なことをして自ら窮地に陥る」「わざわざ危険を招くようなことをしている」 heading or looking for trouble; acting in a manner that will get one into trouble, or a fight という意味のスラングだという。

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