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「カモナ マイハウス」~不定冠詞ではない a [音楽と英語]

若い時から音楽好きだったとはいえトシには逆らえず、今の若年層のヒット曲や歌手・グループに不案内なのは仕方がない。Hey!Say!Jump も名前を聞いたことがあるだけだが、今年の紅白歌合戦で歌う曲が Come On A My House と書かれているのが目にとまった。

ジャズやスタンダードナンバーが好きな私がすぐに連想したのが、アメリカの歌手ローズマリー・クルーニー(映画俳優ジョージ・クルーニーの叔母)がヒットさせた「家へおいでよ」(邦題)である。当然ながら Hey!Say!Jump とは別の曲だ。



日本でもかつて江利チエミが歌って大評判になったという。ただ、作られたのがいくら20世紀前半であるにしても、私としてはどうにも古くささを感じてしまう曲で、特に好きというほどではない。

しかし、これまでも何度か触れたことがあるように、私は音楽や映画・ドラマから英語を学ぶ材料をいろいろ拾ってきた。この Come On-A My House もそんな例のひとつだ。

上記のように原題は "(come) on-a" と表記されている。不定冠詞の後に代名詞の所有格を続ける *on a my house のような言い方はしないはずだ。

ではハイフンでつなげた on-a ってナンだ、ということになるが、かくいう私も初めてこの曲に接した時にはそうした疑問は持たなかったのでエラそうなことは言えない。正体を知ったのもずっと後のことだった。

on の後にあるこの a は実は不定冠詞ではなく、to が弱く発音され、ついには崩れてしまったものだ。だから come on to my house ということになる。

want to が会話では wanna、going to が gonna と発話されるのは比較的知られていると思うが、あれと同じ流儀である。ちなみにこの曲の歌詞には "I'm gonna give you candy." などと gonna が何度も出てくる(余談だが、日本人の英会話で語彙力も発音も今ひとつの人がやたらと「ウォナ」「ワナ」「ゴナ」と言っているのを見ることがあるが、かえってカッコ悪いとしか思えない。余計なお世話と言われそうだが)。

このほか oughta (=ought to)、hafta (=have to) もある。さらに to 以外の語が a になる例として、of (kinda=kind of, sorta=sort of)や have (coulda=could have, shoulda=should have)が頭に浮かぶ。

ネットで調べると、英語圏でもこの曲をハイフンなしで、つまり Come On A My House と表記している例があった。ただもちろん a が to であることは自明のこととして書いているのだろう。

ネイティブでもこう書くのだから Hey!Say!Jump は間違っていると一概に責められないことになる。しかし彼らの曲のタイトルから、a は不定冠詞ではないと気づかないまま *(come) on a my house という言い方も英語ではありだと憶えてしまう若いファンがいるのではないだろうか。そうなるとマズいのではないか、そんな心配をしてしまう私はいかにもオジサンというべきか。

ところで上に書いた coulda や shoulda から、"woulda, coulda, shoulda" という表現が頭に浮かんだが、こちらは次回取り上げることにしたい。

特段好きというほどではないと書いた「カモナマイハウス」だが、それでも私が聞くとすれば、選ぶのはアップテンポで健康的な Rosemary Clooney ではなく、ジュリー・ロンドン Julie London の録音だ。

悩殺型美人歌手という彼女のイメージにあわせたものだろうか、ゆっくり目のテンポを取った編曲で、独特の味わいが感じられる。家へ誘っていったい何をしたいのか、想像する内容がぐっと濃いものになる。

過去の参考記事:
マドンナで広まったwannabe




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タグ:文法・語法
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