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sauce for the goose 「相手にも当てはまる」「おあいこだ」 (映画「スタートレック2 カーンの逆襲」) [スター・トレック]

「刺激する」を意味する goose を前回取り上げた際、この単語で私が必ず連想する言葉があると書いたが、それはSF映画「スター・トレック」のセリフで覚えた sauce for the goose という表現である(正しくはもっと長い言い方がある)。

この「スター・トレック」は最近の reboot 版ではなく”元祖”シリーズの方で、映画2作目の「カーンの逆襲」 Star Trek II: The Wrath of Khan にこの表現が出てくる。

封切られたのは私が学生の時で、「スター・トレック」のファンなので何度も観た。ネタバレになるが、ベネディクト・カンバーバッチが出演したリブート版第2作「スター・トレック・イントゥ・ダークネス」 Star Trek Into Darkness とも関連する作品である。

以下ちょっとオタク的な説明になるが、映画のクライマックスで2つの宇宙船が対決する。形成が不利になった主人公たちは、近くにある星雲に敵船を誘い込んで雌雄を決することにする。

しかし星雲の中では静電気の放電のため、宇宙船の tactical display (船外の状況を表示するディスプレイ)や shields (攻撃から船体を保護するエネルギー状のバリアー)が効かなくなってしまう。そんな不安を口にする乗組員と、その上官の会話である。

- SAAVIK: Trouble with the nebula, sir, is all that static discharge and gas clouds our tactical display. Visual won't function and shields will be useless.
SPOCK: Sauce for the goose, Mr. Saavik. The odds will be even.

この映画を最初に観たのは、当時旅行をしていたサンフランシスコの映画館だった。だから字幕はなかったが、"The odds will be even." は聞き取れたので、「敵も同じ状況になる。これで五分五分だ」と上官が説明していることはわかった。一方、"Sauce for the goose." はたぶんこう言っているのではとは思ったものの、意味を含めて何のことかわからない。

英語の映画やテレビを観ていて表現が聞き取れたか自信がない、あるいは意味がわからないことはしょっちゅうだが、ふつうはそのままである。しかしこの言葉は印象深かったので(「”ガチョウ用のソース”って何だ?」)記憶に残った。携えていたポケット辞書には載っていなかったはずで、電子辞書もインターネットもスマホもない時代だ。調べて意味を知ったのは後になってからだった。

映画についての話が長くなったが、この表現は正しくは What is sauce for the goose is sauce for the gander . である。What’s good for the goose is good for the gander. とも言う。gander とはガチョウの雄で、goose はガチョウ種の総称のほかガチョウの雌も意味するそうだ。

英和辞典を見ると「一方について当てはまることは他方についても当てはまる」「甲に許されることは乙にも許されて当然だ(議論のしっぺ返しに用いる)」などと書かれている。英語圏の辞書を見ると、

- used for saying that if something is good or acceptable for one person it is therefore good or acceptable for another person
(Collins English Dictionary)

- proverb What is appropriate in one case is also appropriate in the other case in question.
(Oxford Dictionaries)

- What applies to one applies to both, especially to both male and female.
For example, After her husband went off with his fishing buddies for a week, she decided to take a vacation without him—what's sauce for the goose, you know.
This proverbial expression, often shortened as in the example, was cited and described as “a woman's proverb” in John Ray's English Proverbs (1678).
(American Heritage Idioms Dictionary)

3つ目の説明は、英和辞典にあった「夫のすることは妻もしている」という訳に通じるものがありそうだが、「スター・トレック」で使われたような状況とはやや隔たりも感じる。非ネイティブである私にはこの表現の「こころ」をつかむのは難しい。生兵法は大けがのもと、あくまで理解語にとどめておいて、自分からは振り回さないほうが賢明のようだ。

また、どうしてこんな表現が生まれたのかもわからなかった。ふだんガチョウを食べない日本人であるためか想像もつかない。ご存じの方がいらしたら教えていただければ幸いである。

なお、日常生活に関係の深い goose がらみの言葉はいえば goose bumps あるいは gooseflesh 「鳥肌」が思い浮かぶ。「マザーグース」も知られているが、Mother Goose ではなく単に nursery rhyme と言う場合も多いようだ。

ところでまったくの余談だが、「カーンの逆襲」に出てくる上記 Saavik という人物は女性である。しかし彼女は今回のセリフにもあるように Mister をつけて呼ばれている。ネットを見るとこれは本国アメリカでも話題になっていて、「佐官より下の士官は Mister をつけて呼ぶアメリカ海軍の習慣に従ったもの」など、いくつかの説があげられていたが、これまたはっきりしたことはわからなかった。


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