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イギリスが “国連脱退” !? (Foxニュースが Brexit で誤報) [ニュースと英語]

「イギリスのEU離脱」にはあっと驚いた。事前の世論調査はどうあれ、最終的には Brexit 賛成が過半数を占めることなどあるまい、と思い込んでいたので、なおさらだ。門外漢の私が言えるのはそれに尽きるので、ここではアメリカのテレビ局Foxニュースがやらかした、あっと驚く間違いをサイドストーリーとして紹介しよう。

「Foxが、EUと国連を取り違えてしまった」という話が流れていたので、「そんなことがあるのだろうか」と思ってさらにネットを調べると、ウソではなかった。

同業者への情けということか、英米のマスメディアはそれほど派手に取り上げてはいないようだったが、それでも "UN" としっかりスーパーされたテレビ画面の写真を載せた記事がいくつか見つかった。

とりわけ U.S. News & World Report 誌は、書き出しで「マスコミには間違いがつきもの」と言いわけがましいことを書いた後でFoxを落とすような形にしていておもしろい。その冒頭部分を引用しよう。

- Like all news organizations, Fox News is not immune to mistakes.
But "mistake" might be an understatement for this error.

When the news outlet reported the results of the Brexit vote, it claimed in a headline that the United Kingdom had voted to leave the United Nations.(中略)

Fox didn't catch its goof immediately, and Twitter users have now immortalized it with screenshots:(TV画面の写真が続く)
("Fox News Reported the UK is Leaving the UN" U.S. News & World Report June 24, 2016)

この immortalize という言い方も効いているな、と感じる。ネットでは、不名誉なこともいったん公になってしまうとずっと残り、消すことができなくなってしまう。

次に引用するイギリス Mirror 紙を含めその他の記事を読むと(上記 U.S. News も掲載写真をよく見れば気づくのだが)、Foxがこのスーパーを出したのは国民投票の結果が判明した時ではなく、少し後にキャメロン首相がダウニング街10番地の官邸前で行った演説を伝える速報だったことがわかる。

- American viewers waking up to this morning's Brexit news were a little confused when Fox News reported we had left the United Nations (UN) rather than the EU.

The American news channel confirmed David Cameron 's resignation and our exit from the EU with a breaking news alert.

A headline interrupted viewing across the screen, reading: "British PM says he will step down. UK votes to leave the UN."
("Fox News blunders reporting UK has left the UN instead of EU" Mirror June 24, 2016)

引用はしないが、いろいろな人がこの誤りをツイッターで取り上げていて、その”おちょくり”を読むのもおもしろい。

Fox側の訂正やおわびは、私が探した範囲では見つけることができなかった。スーパーを作成した時のうっかりミスだろうし、放送で読む原稿は正しくEUになっていたのだろうと想像するが(それも間違っていたらもっと大変だ)、笑われてしまうような大きなチョンボであることは間違いない。

一方、”チョンボ”ではすまされないのはキャメロン首相だろう。2013年に早々と今回の国民投票の実施を決めたのは、党内からも反EUの声が高まる中、政権運営や自分の基盤が揺さぶられるのを抑えるのが狙いだったらしい。

勝ってしまえばこちらのもの、と危険な賭けに踏み切ったのだろうが、その結果、逆に辞任を余儀なくされたのにとどまらず、EU離脱を招いた張本人として歴史に名を留めることになりそうだ。

国内政治を乗り切るのに対外問題を利用するのは古今東西の為政者が考えることだろうが、今回はさまざまな影響を全世界的に及ぼす問題であるだけに、「甘かった」というにはあまりに深刻な判断ミスだったといえるのではないだろうか。

イギリス国内では、スコットランドで独立を問う住民投票実施の動き、さらには首都ロンドンが単独でEUに加盟すべし(!)という請願が出ていて、disUnited Kingdom という言葉も目にするようになっている。

さらに、Brexit と同じ流儀で regrexitBregret といった新語がはやくもメディアにお目見えしているが、「うまい言い方だな」と感心するより先に、「後悔先に立たず」という言葉が頭に浮かんでしまった。

過去の参考記事:
Brexit, Grexit 「イギリスのEU離脱」「ギリシャのユーロ圏離脱」

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タグ:国際問題
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