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trickle 「ちょろちょろとした流れ」 (冥王星に探査機が到達) [ニュースと英語]

このブログを始めた頃、冥王星が惑星から準惑星に降格になり、dwarf planet や動詞になった pluto といった言葉を取り上げたことがあった。探査機が冥王星に向かっていることにも当時触れたが、あれから10年近く経って最接近 flyby に成功し、このほど人類史上初の近接画像を送ってきた。

個人的にも感慨深いものがあり、この週末はネットで関係する英文をいくつか読んでみた。そうした記事で目にとまったのが trickle だ。「しずく、したたり」「細流」「少しの量」という意味である。

私としてはすでに知っている単語で、以前、動詞について書いたこともあるが(→trickle down 「したたり落ちる」、trickle-down theory 「トリクルダウン理論」)、遥か彼方の宇宙空間から、わずかずつだが着実に画像の信号が地球に届くことを表すのに、なるほど trickle はぴったりだと思ったので、取り上げてみたい。

- The spacecraft has been sending a steady trickle of images and other measurements back to its handlers on Earth, and those confirm most of what we thought we knew.
( http://www.skyandtelescope.com/astronomy-news/pluto-and-charon-the-odd-couple-071220155/ )

- The data will be received by one of three 70-meter antennas in NASA's Deep Space Network, but the information will arrive at a slow trickle of just 1,000 to 4,000 bits per second. That's about the speed of a computer modem from 20 years ago, Throop said.
(Los Angeles Times, July 13, 2015)

- Around 8:53 p.m. on Tuesday, the first trickle of post-encounter data should hit a radio dish in Madrid that is part of the Deep Space Network, NASA’s link to spacecraft roaming the solar system.
( https://www.sciencenews.org/article/mission-pluto-live-coverage )

この hit a radio dish もおもしろい言い方だ。dish は円形のパラボラアンテナを指すのによく使われるが、それを信号が hit するという形で「受信する」を表現しているわけである。

探査機「ニューホライズンズ」は今月初めに一時通信が途絶え、最低限の機能だけで活動するセーフモードに入り、関係者をひやりとさせた。以下はこのトラブルについての記事である。

- Around 2 p.m. on July 4, New Horizons lost contact with Earth. (中略) Overloaded, the system switched over the backup computer, which entered what’s called a “safe mode.” (中略) A spacecraft in safe mode ceases collecting data and instead transmits a trickle of a signal to Earth, asking for help from teams on the ground.
( http://news.nationalgeographic.com/2015/07/150707-pluto-new-horizons-flyby-photo-space/ )

システムは無事回復して今回の快挙を成し遂げたわけだが、それ自体は喜ばしいこととはいえ英語学習の目的からはデータ送信の例ばかりだと偏りがあるので、英語圏の辞書も引用しよう。人の流れにも使えることがわかる。

- 1 [countable] a thin slow flow of liquid:
The water in the stream had been reduced to a trickle.
2 [singular] a movement of people, vehicles, goods etc into a place in very small numbers or amounts:
Recent legislation has reduced immigration to a trickle.
trickle of cars on the highway
(LDOCE)

- 1. a small amount of liquid, flowing slowly
There was a trickle of blood at the corner of his mouth.
2. [usually singular] trickle (of something) a small amount or number of something, coming or going slowly
a steady trickle of visitors
(OALD)

以前書いたエントリでは、アメリカ人は冥王星の発見者が同胞であることから、この星に並々ならぬ思い入れがあるといわれている(例えばミッキーマウスの愛犬を Pluto と名づけた)ことに触れたが、今回の探査を行ったNASAのウェブサイトなどを見ても、確かに彼らの興奮ぶりが伝わってくるように感じた。

しかし静かな興奮に包まれたのは、アジアに住む私も例外ではない。小学生の時に読んだ宇宙の図鑑に、凍てつく平原や氷の山々が一面に拡がる冥王星の地表の絵が描かれていた。今回は宇宙空間からの画像ではあったが、あの想像図はまず間違ってはいなかったことが確かめられたわけだ。「ニューホライズンズ」のおかげで、数十年前、宇宙の神秘に思いをめぐらした記憶が蘇った。

過去の参考記事:
2006年流行語大賞は「冥王星する」
さよなら冥王星 (dwarf planet)
動詞の dwarf
「水金地火木土天海冥」は英語で何というか
ホルストの「惑星」


タグ:科学・技術
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