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涙ながらに温暖化対策を訴えたフィリピン代表 (precautionary principle) [ニュースと英語]

ポーランドで開かれた地球温暖化対策会議 COP19 で、台風30号(Typhoon Haiyan)の被害にあったフィリピンの政府代表が、対策の推進を涙ながらに訴えたニュースは、日本でもいくつかのメディアで取り上げられていたが、動画を見るとなるほど心を打つものだ。



上の動画は一部を取り上げたものだが、演説の全体をアップしたものもある。それを見ると、特に雄弁な調子というわけではなく、むしろ原稿を淡々と読んでいるように見える。しかし、現地の惨状を交えながら「今回の惨事は異常気象の結果だ」と、涙で詰まったり目を拭ったりしながら行動の必要性を切々と訴える様子を見ると、何も雄弁さだけがスタンディング・オベーションを引き出すものではないのだなと思う。

このフィリピン政府代表 Naderev Sano 氏は、その後、食を断って温暖化対策の推進を訴えた。CNNの取材に対して、Sano 氏は、次のように話している。

- "The precautionary principle tells you you shouldn't wait for full scientific certainty before doing something or taking action," he said. "How many lives do we want to lose, not just in the Philippines but in communities that have other climate impacts?"
http://edition.cnn.com/2013/11/12/world/europe/poland-philippines-sano-cop/

「科学的に証明されていないからと言い訳をして、何もしないでいるのはダメだ。事が起きる前にとにかく何らかの行動を起こすことが防災対策のキモだ」といいたいのだろう。

そして、この precautionary principle は、たまたま氏が使ったのではなく、まとまった概念を指す言葉であることがネット等を調べるとわかる。定冠詞がついているのもそうしたところにあるのかもしれない。

- The principle that action should be taken to correct a problem as soon as there is evidence that harm may occur, not after the harm has already occurred.
These states have adopted the precautionary principle with regard to pollution, according to which action should be taken not when damage has been proved to have occurred but if there are substantial grounds to fear that it may occur.
(Word Spy)

- 予防原則 【英】: Precautionary Principle
ハザード(危険)を回避するため、未然に対策を取るという考え方。環境・衛生問題の対処基準として国内政策や国際条約に盛り込まれている。
1970年代から「海洋投棄条約」などに取り入れられ、1992年に「環境と開発に関するリオ宣言」の中で「環境を守るためには各国はその能力に応じて予防的アプローチを広く採用する。重大なあるいは回復不能な損害の脅威が考えられる場合、十分な科学的根拠がないことを理由に費用効果の高い環境悪化防止策を先延ばしにしてはならない。」と記され、環境問題への基本的な基準となった。
(Weblio辞書 バイテク用語集)

- Regarding international conduct, the first endorsement of the principle was in 1982 when the World Charter for Nature was adopted by the United Nations General Assembly, while its first international implementation was in 1987 through the Montreal Protocol. Soon after, the principle integrated with many other legally binding international treaties such as the Rio Declaration and Kyoto Protocol.

The term, "precautionary principle" is generally considered to have arisen in English from a translation of the German term Vorsorgeprinzip in the 1980s.
http://en.wikipedia.org/wiki/Precautionary_Principle

経緯についてはこのように異なった記述があるものの、20世紀の終わり頃にはすでに確立した考え方だったようだ。

COP19 は先日、2020年以降の温室効果ガスの削減目標削減目標を今後定めて国連に提出することで合意して閉幕した。日本は事実上これまでの目標を後退させる姿勢を示して批判を浴びたと報じられている。Sano 氏も「断食」を終えたという短めの記事をネットで見つけたが、それを読む限りは今回の会議結果そのものについてのコメントは書かれていなかった。

タグ:科学・技術
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