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「涼しい顔で」 cool-as-a-cucumber soldier [ニュースと英語]

「手あかのついた表現」自体がまさに紋切り型の表現だが、かつてがんばって覚えた英語表現が cliché なので使わない方がいいと言われると何だか損をした気持ちになる。そんな常套句のひとつ (as) cool as a cucumber が実際に使われている例を見たが、逆に何だか新鮮だった。

きっかけになったのは、ネットでたまたま見つけた日本の新聞記事だ。「アフガニスタンで事故を起こした米軍輸送機オスプレイの乗員が、機体の前で撮った写真」なるものが、少し前に話題になっていたことを知った。

- 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、アフガニスタンで発生した墜落事故とされる機体の前で海兵隊員が笑顔で写っている写真がインターネット上で公開され、閲覧が集中している。(中略)
投稿者は沖縄でのオスプレイ配備反対運動について問われ、「彼らの反対には同意できる。この機体は墜落してばかりだ。日本は土地が狭い。自分の家に落ちてほしいとは誰も思わないだろう」と機体の安全性を疑問視する回答も載せた。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-212395-storytopic-1.html

探してみると、オリジナルにはたどりつけなかったが、これについて取り上げた記事と写真は見つけることができた。そのひとつは、

- An astounding photo of an Osprey plane crash in Afghanistan with a cigarette-smoking, soda-drinking marine standing in front of it, quickly became a viral sensation on the Internet today. As amazing as the photo is with its cool-as-a-cucumber, smiling soldier standing before the wreckage, the story behind the image is equally gripping.
http://www.imaging-resource.com/news/2013/09/09/marine-survives-osprey-plane-crash-in-afghanistan-and-has-amazing-photo-to

as cool as a cucumber を覚えたのは学習のけっこう初期の段階、たぶん中学生の時だったと思う。キュウリが cool とつながる意外性のため、すぐに覚えた。

由来についての説明は、オンラインを含め辞書をざっと見た限りでは見つからなかった。/k/ 音で揃えたのだろうが、意味的にもうなずける表現(例えば busy as a bee)に比べると、なぜキュウリなのか謎である。もっとじっくり調べればわかるのだろうけど。

私の英語とのつきあいの幅の狭さもあるのだろう、いわゆる「生きた英語」で cool as a cucumber を見た記憶はほとんどない。それだけに今回、形容詞的ではあるが、実例を目にしたので新鮮に感じたわけである。

「cliché は避けたほうが良い」というアドバイスは、英語学習の過程でこれまで何回か耳にしてきた。いまネットでちょっと調べても、アメリカのある大学の「ライティング教室」サイトには、"How do you identify and avoid clichés?" という項があり、そこでは cool as a cucumber を含むかなりの数の表現をあげて、次のように指摘していた。

- Occasionally they have an ironic effect, or a reader might like them (this writer loves "sands of time") but usually faculty members mark them as inappropriate.
http://writing2.richmond.edu/writing/wweb/cliche.html

そこにあげられている他の表現を一部列挙するが、「おなじみのものがけっこうある」という人も多いのではないだろうか。

all walks of life
calm before the storm
in the nick of time
in the same boat
selling like hot cakes
leave no stone unturned
cry over spilled milk
fall on deaf ears
winds of change
writing on the wall

このうち、leave no stone unturned や winds of change は、私も仕事で実際に(得々として)使った記憶があり、思い返して赤面すべきなのかもしれない。また writing (あるいは handwriting) on the wall は以前ここでも取り上げたことがある

上にあるように、うまく使えば ironic effect は期待できるらしい。今回は、ヘタすれば命を失ったかもしれない墜落事故、その機体の前でタバコをくわえてソフトドリンクを手にしている、そんな非日常的といえる光景、不自然さがむしろ cliché を使うことで引き立つということなのだろうか、非ネイティブにはそのへんの「さじ加減」を身につけることはなかなか難しいだろう。

さて、「オスプレイの事故写真」を伝えている別の記事は、この輸送機のことを Osprey helicopter と表現していた。
http://www.washingtontimes.com/news/2013/sep/10/photo-smoking-marine-front-crashed-osprey-goes-vir/

しかしこれは厳密には適切とはいえない。「オスプレイ」のように、固定翼機とヘリコプターの両方の特徴を持つ航空機は tilt-rotor (aircraft) と呼ばれる。

- The Boeing/Bell V-22 'Osprey' tilt rotor aircraft was the first, and is currently the only, such machine in production. (中略)
A cross between a fixed-wing aircraft and a helicopter, the Osprey can take of (注・off の誤りだろう)and land vertically but is able to fly at a maximum speed of 510 km/h (310 mph), twice as fast as most attack helicopters.
http://www.guinnessworldrecords.com/records-11000/highest-production-of-tilt-rotor-aircraft/

tilt は「チルト」として日本語になっているケースもあり、tilt-rotor についても「ティルトローター」のほか「チルトローター」という表記がネットで見つかった。

ついでに osprey は魚類をエサとするタカである「ミサゴ」のことだそうだ。語尾の母音は /ei/ のほかに /i/ とする発音も辞書に載っている。

参考記事:
・handwriting on the wall と「ベルシャザールの饗宴」
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2009-11-08

タグ:英語学習
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