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実在しない名セリフ (映画「カサブランカ」など) [英語文化のトリビア]


カサブランカ 特別版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

前回書いたように、TVドラマ「スタートレック」のタイトルには、少し前に取り上げた「シャーロック・ホームズ」や、映画「カサブランカ」に出てくる言葉も使われているが、この3つの作品には、ある共通点がある。それは「有名になったセリフが、実際には作品の中に出てこない」というものだ。

まず、"Casablanca" だが、「スタートレック」のタイトルとしても使われた

- "We'll always have Paris."

を含め、この映画には名セリフが多い。よく知られているもののひとつが

- "Play it again, Sam."

だろう。

ところが映画に出てくる実際のセリフは、

- "Play it once, Sam.""Play it, Sam. Play 'As Time Goes By'."

であり、しかもこれを口にするのは、イングリッド・バーグマンが演じるヒロインだ(ハンフリー・ボガート演じる酒場の主人のセリフと思っている人も多いと思う)。ウッディ・アレンは、この「常識のウソ」を知りつつ、この幻の名セリフと同名の映画を製作している。

「カサブランカ」でよく知られたセリフには、ほかに

- "Here's looking at you, kid."
- "I think this is the beginning of a beautiful friendship."

などがある。

また round up the usual suspects という表現も有名になり、10年ほど前には "The Usual Suspects" という映画もつくられた。

この「カサブランカ」、B級メロドラマだという人がいるかもしれないが、私はやはり名作だと思う。個人的には、場面の意味を理解するために時代背景を知る必要があることを思い知らされた作品でもある。

警察署長が Vichy という字が書かれた水のボトルを投げ捨てる場面があるが、中学生の時にテレビで初めてこの作品を観たときには、その意味がわからなかった。

ミネラルウォーターが名産のヴィシーはナチスの傀儡であるペタン元帥の政権が拠点を置いたフランスの都市で、警察署長が傀儡政権から訣別したことを意味すると理解できたのは、ずっとあとのことだった。ちなみにスープのヴィシソワーズは、このヴィシーから名前を取ったそうだ。

さて、もうひとつの「実在しないセリフ」は、シャーロック・ホームズが、彼の推理に感嘆する友人のワトソンに言うとされる

- "Elementary, my dear Watson." 「初歩だよ、ワトソン君」

だ。前回書いたように、「スタートレック」では "Elementary, Dear Data" というタイトルに利用されている。

ところが、ホームズがワトソンに "elementary" という場面は確かにあるものの、この「決まり文句」とまったく同じものは、コナン・ドイルの原作には一か所もないのだそうだ。ホームズ物語が映画化された際に初めて作られたということなので、まったく架空のものとはいえないが、少なくともドイルの原典に由来するものではないというわけである。

上記2つの作品からのセリフは、The American Film Institute という団体がおととし選んだ「映画100の名セリフ」に入っている。「カサブランカ」からは複数のセリフが入っていて、この映画の人気がうかがえる。100のリストを見て、どれくらい見聞きしたことがあるか試してみるのも一興だろう。

http://edition.cnn.com/2005/SHOWBIZ/Movies/06/22/film.moviequotes.list.ap/

http://www.afi.com/tvevents/100years/quotes.aspx

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