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単語も経年変化する (retronym) [単語・表現]

アメリカのコラムニスト William Safire は、時の動きとからめて、言葉(=英語)がどう使われているかを切り取るコラム "On Language" を長年書いている。時々読んでいるが、扱われている事柄や単語がピンとこないこともあり、残念な思いをする。その中では、先日の retronym についての記事は、かなりわかりやすいほうだった。

「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に連載されているが、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」紙に転載されていて、そちらのサイトでたやすく読むことができる。今回の記事は、

- "Retronyms are not what they used to be"
http://www.iht.com/articles/2007/01/07/news/edsafire.php

この中にも説明があるが、retronym という単語は1980年代初めにできたもので、

- a new word or phrase coined for an old object or concept whose original name has become used for something else or is no longer unique

- a word or phrase created because an existing term that was once used alone needs to be distinguished from a term referring to a new development

となどと定義されている。ロバート・ケネディ上院議員の press secretary もつとめたジャーナリスト Frank Mankiewicz が考え出したもので、Safire も広めるのに一役買ったという。実例を少しあげてみよう。

- electric guitar が作られたので、もともとのギターをさすために acoustic guitar という retronym ができた。

- e-mail がお目見えし snail mail が生まれた。

- e-mail address というようになり postal address が誕生した。

- channel-surfing や net surfing があらわれたので wave surfing が。

- night baseball が始まって day baseball が。

- water-skier の登場で snow-skier が。

- life partner というようになり business partner が。

- single-parent society の到来で two-parent family という表現が。

この他、analog watch, console television set, skirt suit, rotary dials, birth mother, natural turf, regular coffee などがある。

retronym についての World Wide Words というサイトの説明はこちら。
http://www.worldwidewords.org/weirdwords/ww-ret1.htm

Wikipedia には実例のリストがある。
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_retronyms

Safire は今回の記事で、新しい技術や概念が次々と生まれ、ある単語に関連する retronym も世代交代が進んでいる状況に触れている。日本語でも、今は新しい retronym のことばが、何年かしたら、違った言い方で表すようになっているかもしれない。

この単語に最初に触れたのは、"On Language" のコラムをまとめた "No Uncertain Terms" というペーパーバックで、この中に "retronym watch" という項がある。

追記:
Safire は2007年11月にも関連の記事を書いている。

"Retronymy and the perils of being disingenuous"
http://www.iht.com/articles/2007/11/18/opinion/edsafire.php

No Uncertain Terms: More Writing from the Popular

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  • 作者: William Safire
  • 出版社/メーカー: Simon & Schuster
  • 発売日: 2004/05/25
  • メディア: ペーパーバック

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コメント 2

のら

ご無沙汰しております。こちらのエントリを拝読しながら”snail mail”でごめんねと謝意を記したメールを受けとるようになったのはここ10年来だなということを思い出しました。また、先の流行語大賞の候補のtrutherを見ながら、そういえばtruthor とか truthy, truthiness・・・などtruthの造語がここにきてぐんと増えていることも世相を反映しているのかなぁという気がします。本年もまたお世話になります。
by のら (2008-01-14 10:44) 

子守男

のら さん、コメントありがとうござました。言葉はまさに世相を反映するものですから、こうした新語や単語の移り変わりを見ていくのも面白いですよね。
今年もよろしくお願いいたします。
by 子守男 (2008-01-14 11:10) 

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